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『規制緩和』が命、夢を奪ったことを忘れまい まいちゃん通信第235号
2012年 07月 23日
高速ツアーバス事故の教訓
「一生あの体で生きていくのよ」 女性の声が耳をついて離れない。 関越自動車道で起きた高速ツアーバス事故で背骨を折る重傷を負い、 立てるようになる可能性は数%、 その息子を持つ母親の被害者説明会での叫びだ。 パイロットをめざした青年の夢は一瞬にして断たれた。 なぜツアーバスは事故を起こしたのか、 その原因を探るドキュメンタリー番組は、 年間600万人が利用するというツアーバスの危険な運行実態を伝えてくれた。 2000年、貸切バスの運行の規制が緩やかにされ、 『高速ツアーバス』が誕生することとなる。 旅行会社がバス会社に運行を委託、 でも 「運行責任は旅行を企画した旅行会社にはなく、バス会社」 という形が許されるようになる。 バス会社と旅行業者、力関係は明らかだ。 「10の仕事に100社が群がる」と関係者が語る過当競争のなかで、 バス会社は発注者である旅行業者の依頼を断れない。 許可区域外への運行、バス会社の体力を超えた急な発注、禁止された日雇い運転手での運行など 業界全体がいくつもの違法運行に手を染めるようになっていったという。 また、貸切バスには公正な価格を維持しようと『公示運賃表』というものがあるが、 ほとんどの場合がその下限額を下回って契約がなされているという。 その結果、人件費の抑制、車両更新の延長、整備費の抑制へと安全のロックが外されていく。 一旦奪われた命や体の機能は戻ってこない。 補償しようにも補償できないし、金銭にからんで責任逃れも生まれてくる。 結局、泣き寝入り。 だからこそ、泣き寝入りという事態を少なくしようと行政による規制をかけてきたのに 私たちは脇を甘くしてしまった。 あらためて規制は何のために行うのか、心しなければならない。 (NNNドキュメンタリー「闇に消えた安全」検証高速ツアーバス事故より) なお、録画していますので見てみたい方は申し出てください。 テレビが伝えた丸投げの実態 ハ―ヴェスト社 ⇓17万円 成田中央交通サービス ⇓16万円 神洲観光 ⇓15万円 陸援隊 ※ちなみに公示運賃表に記載された額は21万円 2009年総務省調査 貸切バスの受注が公示運賃表の下限額を下回る 回答した2629社中2417社、92%にのぼる
by maichanx
| 2012-07-23 10:27
| まいちゃん通信
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